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オヤジ、いつもの

この間、ラーメン屋で遅い夕食をとっていた時の話。

時間は夜の10時過ぎ。客もまばらで私は注文した塩ラーメンがくるのを待っていた。

店内を見回すと昔ながらのラーメン屋という風情で
最近では珍しくなったマンガの雑誌や単行本が置いてある店だった。

乱雑に並べられ油でベトベトになっていく本たちに少し切ない気持ちになりながら
だけど子供の時などはこうしたところや床屋などで新しい漫画と出会ったので
これはこれで良いのだろうと思いながらボンヤリとラーメンを待っていると

男が一人、店に入ってきた。

年のころは40代くらいだろうか
少しくたびれたコートを着たその男は黙って席につく。

店の親父は「いらっしゃい」と、お冷を出した後
さらに続けて何かを男にそっと差し出した。

これがかの有名な常連客のみに許されるという「オヤジ、いつもの」かと思い
店の親父が差し出したものに視線を移すと、そこにはラーメンでもビールでもなく


マンガ「釣りバカ日誌」の単行本が2冊(33巻と34巻)。


差し出すオヤジと受け取る客。
その間に言葉は無い。彼らには普段からやり慣れたことなのだろう。

だけどこっちは気になってしょうがない訳よ!
なに?なんなの?ボトルキープならぬマンガキープなの?
それは1巻から順に読んでの33巻と34巻なの?
ってことは一回に2冊ずつ読むとして今日は17回目なの?
釣りバカ日誌は現在74巻まで出ているから全てを読み終えるまでにあと20回来店しないといけないの?

それとも釣りバカ日誌ってハマちゃんとスーさんの関係性さえ分かっていれば
何巻から読んでも大丈夫だと思うからランダムにオヤジの気分だったり
その日の市場で一番に鮮度良かったからって選ばれた33巻と34巻なの?

もしかして、もしかしたら、ずーっと常に釣りバカ日誌33巻と34巻なの?

スゲー気になったけど塩ラーメンが来たし
熱心に釣りバカ日誌を読んでらっしゃったので
ラーメンを食べてそそくさと帰った。

そんなまだ肌寒い春の夜の出来事。

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